学園×SF×アドベンチャー×シミュレーション ⇒ 十三機兵防衛圏
硬派なSF物語
しんざきさんのブログを見て興味を持った本作。
割とごちゃまぜな感じだが根幹としてはSF物語のアドベンチャーゲーム。タイムスリップ、空間転移、遺伝子操作、体内ナノマシン、記憶操作、ロボット、AI、惑星探査、宇宙コロニーというキーワードがこれでもかと言うほど盛り込まれている。それでいて学園ドラマや、魔法、古代文明、しゃべる猫というようなファンタジー要素も自然と織り込まれている。
複雑だけどよくできたストーリー。SF好きには是非プレイしてもらいたい。
戦略シミュレーションゲーム
本作の2/3は物語を見るためのものだが、残りの1/3はロボットに乗って戦う戦略シミュレーションゲーム。難易度は3つから選べるが最高難易度でもあまり手ごたえはない。防衛が目的のはずなのに簡単に敵を殲滅できてしまう。あくまで物語を楽しむものであり、戦闘はおまけのようなもの。
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と、思っていた。最終戦までは。
最終戦で初めての緊張と絶望感を味わうことが出来た。最後の防衛戦に相応しい演出だった!殲滅どころではない。いつまで続くか分からない敵の猛攻からギリギリのところで砦を守り続ける。これぞ防衛戦!!
今までの戦闘はこの最終戦のための布石だったのかと思った。
「十三機兵防衛圏」という名前からしてももともと防衛メインの戦闘システムにしようとしていたのかも知れない。しかしそれだと戦闘が難しくなりすぎて一部のユーザーがついていけないかも知れないので最終戦だけにしたんじゃないかと個人的には思っている。
もう少しハードなユーザー向けのモードもあっても良かったんじゃないだろうか。例えば
・1ステージの戦闘は一度きりで、無制限に成長させることは出来ない
・敵は無限に湧いてきて制限時間まで防衛し続けないとステージクリア出来ない
・ワンミスで致命的なダメージを負う
・オートセーブのみでやり直しは出来ない
Switch版でそういうのが追加されたりしないかな。